晴れたり沼ったり

へんなものに沼ることがあります。

TLXOS(thin client) trial を入れてみた

(そこまでやる気はないけど)PXEとかでSDカードレスでboot出来たりするならraspi4/5 は結構シンクラ向きのハードウェアだよね。小さいし、消費電力も小さいし、その割にはパワフル。なんならPoEも対応してるから配線も少なくて済む。ベンダーさん的にはディスプレイ一体型シンクラとかも簡単に作れそう。eMMCが乗ってると更に良かったような気もするな。

 

対応してる方式は下記で Citrix も Horizon もRDPもVNCも行けてしまうので導入部門側としても使いやすいかも?

supported remote access protocols include Citrix HDX, VMware Horizon, RDP, VNC, X11-XDMCP, SPICE, NX, HTTP/HTTPS/FTP (Chromium web browser), MS Teams, Parallels RAS (formerly 2X), SSH, Telnet,TN3270 and TN5250 (IBM mainframe).  

使いやすいかもしれないけど、情報漏洩対策としてのシンクラ的な意味だといろいろ出来てしまう可能性もあるからセキュリティ対策だけを主眼として入れる場合はこれは対象にはならないかもしれない。

 

商用だけど、30日無料トライアルなんでVNCとRDP位試してみるかな。ちなみにかうと$10らしく、シンクラ1台2-10万くらいだったような気がするのでこれだと、$10+raspi価格+電源+SDカード代で性能的にはペイするような価格帯に設定されてるのかな?

個人的にはわざわざシンクラでリモートで使わなければいけないケースは無いのでライセンスを買ったりすることは絶対なさそうだけど。*1)

 

インストールはSDカードに焼いてブート。

LANに繋がってないとうまくbootしないかも?

途中で config fileが無いから作成するよ~とかコンソールで言ってくるけどここが遅い。固まったかと思ったくらい。

作成するとまた少しコンソールが流れて control-alt-del を押せとか言ってくるので従うと、GUIが立ち上がってくる。

あとは、使いたいホストの情報を入れてあげるだけ。

TMSという集中管理ソフトがあるといろいろ管理者側に便利なことが出来そうだけど、試してない。

 

 

立ち上げるとこんな画面が出てくるので、必要があればnetworkタブでwifi設定を、

(ピンボケ~)

 

アプリケーションタブで使うプロトコルとホスト情報を記入。

ここではRDPを選択した。細かいオプションがいろいろあるけどパフォーマンス関係が多そうなのでとりあえずデフォルトのままにした。

あとはserverにいつも使ってる windows のホストアドレスを記入。

(繋がれる方は pro 系のライセンスでないとRDPで接続される設定は出来ないのでそういう場合はVNCかな?)

設定終わってsaveすると接続ダイアログがでるので、

ユーザー名に ホスト名\ユーザ名 という形式で記入、パスワードも入れると接続される。(MSアカウントのユーザの場合の入れ方が分からなかったので素直にローカルアカウントユーザを作成した)

 

使った感じはかなりサクサクなのでネットワーク設計、ストレージ領域の設計、VMのメモリ設計などを間違えなければ仕事にも十分使えると思った。*2)

うちでは試せないけどおそらくデュアルディスプレイも出来ると思われる。

 

*) フリーのraspiで動くシンクラもある。性能やセキュリティを含めた出来については不明。citrixとかhorizonには対応してないから用途はかなり限られそう。

 

*2) ある程度セキュア環境を目指すなら、

・SDカードにはアクセスされないようにするかPXEブートにする。

・(たぶんTMSを使って)設定を必要以上にいじれないようにする

・USBストレージ系は接続するとそのままリダイレクトされて見えてしまうので(たぶんTMSをつかって)接続されないようにする。

 

というあたりで(仕事に使う可能性もないので)TLXOSのテストは終了。