晴れたり沼ったり

へんなものに沼ることがあります。

evernote 乗り換え先の一つ joplin を試してみた

私はとっくの昔に notion に移行してしまっているが、身内に放置してる人がいるので乗り換え先の検証を追加実施*1。

今までやったのは

1. UpNote : シンプルでPDFの文字認識とかはないが使い勝手も似てるのでevernoteGUIに慣れすぎている人には最適。ただしやってる会社がベトナム国籍なので信頼性、永続性については未知数。買い取りで$30で永年使えるのでevernoteまたまた値上げしやがって~~ というのが移行動機の人にはいいかも。

 

2. notion : evernote以上に高機能。私はこれに移行して、もっと早くコレを使っておけばよかったと思った。高機能だがevernoteでできることがすべてできるわけではないが。しかも公開や情報共有をしないのであれば無料でほぼ満足できる。複数メンバーが関係するプロジェクト管理とかメンバー間の情報共有をしようという場合は有料。

 

で、もう一つ最近試したのがjoplinというフリーなもの。サイトは英語だけど、クライアント側は普通に日本語化されている。これが出来た経緯は evernote 値上げしやがってけしからん!と思った人たちが作ったということなので使い勝手などは似ている。

 

joplin自体は無料だがデータストアとしてjoplin cloud を使う場合は€3/月であってevernoteより安い。他に商用ストレージとしてはgoogle、onedrive、dropbox、S3に対応している。

またowncloud,nextcloud、webDavサーバを自宅に持ってる/作れるという場合はjoplin cloud の代わりにそれを使うことができるのでこの場合は完全無料。かつサービスを提供してるのは自分自身ということになるので、知らんうちに有料化された~とか、サービス終了だってとかいう心配もない。開発が終了してしまってセキュリティホールが... という心配は残るが、他の商用サービスもそれらは同じ。

joplinから他のノートに移行という場合もマークダウン形式やhtml形式やenexのような独自形式でexportできるので再度の移行への障壁も少なそう。

 

画面イメージはこんな感じで違和感ない。evernoteの.enexの一つを読み込ませてみた。

 

サーバ側はベタなMDファイルができるだけでクライアント側がそのファイルに更新があったら読みに行くという方式。

 

joplin クライアント側の設定はこんな感じ。テストなのでDDNSで公開せずにローカルアドレスで同期させてる。

またこの場合は証明書が勝手証明書なので上記の<詳細設定を表示>をクリックしたあと、TLS証明書のエラーを無視にチェックを入れる必要がある。

DDNSもちゃんと設定してあって証明書も取ってある場合はしなくてもよいはず。

 

自前サーバだとなんらかの利益か責任があるような場合はバックアップとかMTBF,可用性を考えないといけないけど、自分のデータを自分で管理する分には手を抜いて困るのは自分なので自分で使う分には結構おすすめ*2。

 

*1: まだできるかな~と思って evernote legacy を検索したらこんなお知らせが。

まったくもってけしからん会社である(現行バージョンでexport数の上限が撤廃されてるならけしからん会社ではない)。

手元でインストールしてあるevernote legacy を起動してみたところ、同期が出来ないだけでexportはできるようだが。新規インストールした場合にどうなるかは未検証。

 

*2 : webdavをサポートしてるNASを持ってるとかnextcloud/opencloudを建てているとか、dropbox、onedrive、google drive の有料契約をしていて容量は余らせている場合。onedriveはgoogle drive 使ってるから使ってなくて無料の範囲が余ってるというような場合もその容量の範囲で泳げるならありでしょう。

 

追記: 24/04/28 違和感あった。サムネイルが出ない。desktop版だとプラグインみたいのがあるようだが、スマホ版にはなさそう。これはうちにいる移行遅れの人には進められないな。UpNoteだな。