一応 unix bench で測定したいくつかのボードの参考値を。
raspberry pi5 の詳しいレビューは色々でてるので同じようなことを書いてもしょうがないので所感レベルを。
#この unix bench って元はあの古世代のアメリカのマイコン雑誌 BYTE で有名になったやつ。なつかしい名前である。某所の図書館で読んでたこともあったかな~
name | core | Speed | W | 1x D.P.W. | Nx D.P.W. | 1xShell8 | NxShell8 | Index (1) | Index |
raspi zero | 1176 | 1G | 公称 0.75 | 602.1 | x | 67.1 | x | 115.4 | 115.4 |
raspi zero2 | A53x4 | 1G | 公称 3 | 1353.2 | 5410.3 | 507.2 | 519.0 | 146.0 | 428.5 |
Rockpi-S | A35x4 | 1.3G | 1208.0 | 4829.0 | 291.5 | 295.6 | 154.6 | 486.2 | |
raspi4 | A72x4 | 1.5G | 2~15 | 3212.2 | 12261.4 | 860.0 | 898.8 | 319.8 | 924.8 |
raspi5 | A76x4 | 2.4G | 3~27 | 6996.6 | 27978.7 | 2755.7 | 2806.4 | 1515.0 | 3808.0 |
測定条件はあんまり統一してないので超参考レベル。*1
愛用してる raspi zero の約30倍早い。起動もmicroSDのraspiOSのデスクトップ版でも25秒と驚異的。普通にちょっと使った感じだと一昔前のノートPCよりかなり快適。
という感じで普通にデスクトップワークをしようと思っても多分問題なく使える。
ただしまあブラウザはchromeじゃなくてchromiumになってしまうのでgoogleアカウントと連携できないので不便なのと、当たり前だがwindows用のアプリは動かないってのはしょうがない。
ちょっと使った感触だと IoTデバイスとしては早すぎてもったいないので電子工作にはやはり旧来通り zero / zero2 を愛用していくのは同じかな。エッジAI的な使い方とかリアルタイムで音声合成をするのであれば有用かもしれないが、その手のことはあまりやってないので個人的にはraspi5は手のひらに乗るちっちゃなPCとして利用していくことになるかなあ。
以前だとホテルについてるTVのHDMIにコレを繋いであとは折りたたみキーボードとかを持っていけばノートPCを持っていかなくても連絡対応とかメモ書きには困らない状況を生み出すことも考えられたが、最近のホテルのディスプレイ/TVはなぜかHDMIをカスタマイズして使えなくしてるところが多すぎて、行ってからダメだった~では困るので、じゃあコンパクトディスプレイを持っていけば?みたいな話も考えられるが、コンパクトディスプレイ持っていくならノートPC(Thinkpad X nano)持ってくよな....
ってことでホテルPCとしての利用はなさそう。
純正ケースはファンが内蔵されているので便利だが普通のファンタイプ。
また純正CPUクーラーはファン用のピンで固定するタイプかつファンがブロワータイプで静かな割には効率が良さそう。しかも冷やせるチップはCPUだけでなく通信系、IO系、電源チップ系もまとめて冷やせるというメリットがある。
どういうタイプのファンをつけるにせよGPIOとは干渉してしまうのでGPIOになにかつける場合はGPIOにextensionが必要。ただのPCとして使う場合はGPIOはそもそもいらないので、ヘッダなしのタイプも売って欲しいな。使う時はロングタイプのにしたり逆に裏側にヘッダを実装することも出来るので。
Pi imager から入れられるOSイメージは
・純正OS(bookworm) 64bit/32bitのfull/lite版
・ubuntu デスクトップで使うなら純正OSよりこっちのほうがいいかも。
raspi4で出てくる Apertis と RISC OS pi はraspi5用にはまだでてない。
どっちも入れたこと無いな。
・LibreELEC
・Volumio OSMCとmoOde は出てない
・Recallbox retropieは出てない。
・home assitants and home automation
・Kali Linux 一回いれてみるか。pi-imagerからは無いけど、zeroとかでもイメージ有るみたいだ。
・FullPageOS
・MoodleBox
・Android by emteria 使ってないな。一回いれてみるか。
とあまり多くない。
Pi imager からでないのだと armbianも入る。
freebsdは pi4までは対応してるので出るかもしれないがIOチップが独自設計になってしまったのでこれの仕様をfreebsd側が入手出来るかどうかとこれに入れようという人が出てくるかどうかにかかってる気がする。pi4でもまだwifi使えないし音もだめだったような気がするし。
*1: 一個だけradxaのrockpi-Sが混じってるがこれは結構お気に入り。WiFiなしのバージョン売ってるしZero2なみに早いしメモリも多め。かつそれでいて全然熱くならない。私的にはHDMIとかディスプレイポートは使わないのでraspi zero より適切なSBCな気がする。
おまけ:純正CPUファンも別な処から買ってるのでそれに合わせたケースを探していたところ、3Dデータで出ていたこちらがなかなかかっこよいのでこれを印刷して使ってる。