コットテントはソロモードが多い人だとものすごくメリットがあるテントなんで、おすすめしたい。なんならデュオで行ってもコットテント2つ建てるのもアリじゃないか?と思うくらいだ(*1)。
まだジャンルとしては成熟してないか、ニッチ過ぎてメジャーなところがあまり出さないから練れてないものが多い。選ぶ方のスキルもないとも言えるけど。なので2022年に最初に買ったのにもう下記のもので3代目だ。探し始めたときは一体型でワンタッチテントのように収納も重さも何も考えてないけど、簡単に建てられるというタイプが多かったが最近はヘリノックスも出して来たのでジャンルとしてこれからもある程度出てくるような気がする。トウキョウクラフト(*2)も出したしね。

まずは一般的なコットテントのメリットは下記。
a. さくっと建てられる。
b. テントの床面が濡れにくいので撤収も楽だし乾かす時間も不要。建てるだけならノーマルの登山テントには敵わないが設置前の設置場所の選定、フットプリントの設置、テント内へのマット類設置を考えると互角以上。
c. タープの下、カンガルーテントとして使う時はフライもなくメッシュなら暑さにも強いが、ゴロ寝とかコット寝と違って寝ている間に虫にやられる可能性は低い。
d. 幕体面積が少ないので実にコンパクト。コットの分は多少嵩張るが、体積的にもテントマットやフットプリントまで考慮すればコットテントの勝ちとなるケースが多いだろう。
f. コットがあるので地面が湿っぽい/瓦礫っぽい/前日の雨でぬかるんでいるところでも気にならないし圧倒的に寝心地が良い。
g. 専有面積が少ないので小さめのタープでもタープ下に設置できる。シェルターモードでカンガルーテントとする場合も端に寄せられることが多いのでシェルター内を有効利用できる。カンガルーテントとして製品化されているものより小さいこともある。
h. 仮に雨に濡れても幕体が小さいのでフライを移動中の車の中で干しておくような感じで広げておけば概ね乾かすことができる。普通のドームテントで雨だと、フライもボトムも濡れて、場合によったらフットプリントも濡れたりするのでフライだけ広げればおしまいということにはならない。
デメリットとしては、
a. ギリギリ寝るだけなのでもちろんテント内で大の字になったりは出来ないし、キャンプ場でごくごく簡単な食事をしようと思っても雨になる可能性がある場合は別途タープかシェルが必要。
b. コットはそれなりに嵩張る。だが邪魔すぎるというレベルでもない。強度的には十分すぎる設計になってるのでもう少しコンパクトなのもいずれ出揃うかもしれない。
c. 狭いので自然な寝返りはうてない。普段から寝相悪いね?と言われている人には向いてないかもしれない。ただ、普通のキャンプマットの幅はあるので朝起きたらそこから落ちてたという人でなければ大丈夫でしょう。
ということでブッシュクラフトは行き過ぎだけどシンプルがいい。そして旅に来たのだからかけなくてもいい手間は少ないほうがいいという方にはコットテントおすすめ。
カンガルーテントな人々はすでにコットテント派に転向してそうな気もするけれどまだ転向してないという人にもおすすめ。
なぜ買い替えたのかという失敗談を含めての初代と二代目のコットテントの紹介を。

初代はこちら。
初代のテントのアマゾンページの写真。↑どうみても長過ぎるキャノピー。クローズすると5,60cmたれがってしまう。笑える絵だが、他の写真ではこの面が写ってなかったり、うまいこと巻いて誤魔化してるので買う時はまったく気が付かなかった。ま、もっともそこに気がついてコットテントに手を出してなければいまだに普通の山岳系のテントだったかもしれないのである意味感謝である。しかもコットテントは売っぱらったが、コット自体はいまも使っている。
また基本シングルウォールで結露する。結露するくらいなのに天頂部のちょこんと乗っけるフライの下のメッシュが閉められなくて隙間風もある。コットとの固定はコーナーゴムがなくてベルトのみで使いにくい。

こちらが二代目。まともなのを探していた所見つかったのが上のフルメッシュのやつだ。天頂部にクロスバーがあって、両側Y字のモノポールタイプで結構いい。しかも設営も超楽。行く前からフルメッシュの風問題は分かっていたのでこのテントの初年度からカバーは作っていた(下のもの)がそれでも風は防ぎきれなかった。効果は結構あったと思うけどね。フライ側に結露してもテント内には落ちてこないし、透湿素材なのでカバー内には結露しない。

フルクローズできるこれの新バージョンが出たら今回のを売りとばして買い直してもいいくらいだ。
なので、初代,二代目を通した反省点は
1. 透湿素材じゃないシングルウォールはだめ。
2. フルメッシュベースは真夏はいいけどオフシーズンに北海道に行くのがメインのわたしはフルクローズ出来ないものは向いてない。
だ。2点目はフルクローズできるシェルター(例えばUka)があってそのなかにカンガルーテントで貼るなら大丈夫だろう。今回(2025の北海道)はまだこれからだが、Ukaにフルクローズできるコットテントなので隙間風で寒いというのは今年はなしにできるんじゃないか?
ということで三代目に選定したのがこれ(Go GrampingのSKY EYE CT)だ。
去年出たみたいだけど気がついてなかった。
いまのコットテントより劣っているのは
a. インナーがフックのみじゃなく一部スリーブ式になっていて若干建てにくい
b. 素材がTCなので重いし嵩張るし、多少湿り加減になったときに乾きにくいだろう。ただ水分は防水加工のポリエステルと違って素材内を移動できるので完全に広げなくても少しづつは乾くと思う。
c. フルメッシュで空も見えるというのにこだわりすぎ。またフルメッシュを謳うため2重になっていたりジッパー部分も多くなって嵩張るし、耐久性に問題がありそう。メッシュは前後か左右の2パネルで十分だし、空なんぞ見える必要は皆無。
d. 持っているコットとぴったりサイズなのだが、このテントはポールエンドがコットからはみ出すような設計になっている。(ヘリノックスのタクティカルコットテントを参考にしちゃったのかな) 私のコットはちょうど角に当たるので収まりが悪い。
e. コーナーのゴムだけでなく、下を貫通するバンドもついてるのだけど、バンドを付けるのはローコットの場合なかなか大変なので邪魔といえば邪魔。絶対使わないので切っちゃおうかな。
f. フライが別売。別売フライのコンセプトはコットテントとこのフライでタープなしで完結できるような装備を目指しつつ夜空も見えるように上部がTPUになっているという非常にごてごてした構成になっている。しかも色が黒しかない。素材はポリエステルだがキャノピー部にサイドガードまで付いているという重装備でコットテントはシンプルで美しいという要素が失われている。キャノピーを使わなければそれほど手間は違わないのだがなんか無駄に専有面積大きそう。
というような問題点があるにもかかわらずポチってしまったのは、フルクローズにできるというメリットが大きすぎるからである。
今年は純正フライは無しでソロ時はこのテントとUkaの組み合わせをメインで攻めてみたい。
純正フライも単独でも遊べるかもしれない可能性は秘めてるのでognis無しで行くようになったらソロ時のバリエーションとしては買うかもしれない。色も黒でもアーミーグリーンでもないのが出たらね。
黒ってさ、虫もよって来やすいし、暗いから寝坊しやすい→寝坊すると太陽で蒸し風呂状態になるという結果が待っていることもあるので私は好きじゃない。
ちなみにいま理想かなと思うコットテントの仕様はこんな感じだ。とんがりすぎてて私しか嬉しくないか???
1. フレーム構造は二代目のような両端Y字+センタークロス または ムーンライト風
2. スリーブはなく吊り下げ式
3. ブリーズドライテック的な素材のシングルウォールが理想。コスト的に難しいので透湿素材シングルウォールでなくても通常の山岳テント的軽量ダブルウォールでもよい。uka内ならインナーテントのみでいいので。ただしインナー側もフルクローズ可能。
4. コットとテントはコーナーゴムかバックルでワンタッチで接続できる。バックルをコットの下に通す方式は絶対NG。
5. ダブルウォールの場合はテントとフライは同じくバックルで接続できる。
6. 軽量コンパクト==建てやすい/撤収しやすいなので、メッシュ部は必要最小限のみ。
7. カンガルースタイルでなく、単独利用する場合、オプションでモンベルのエクステンドレインフライやマエヒロドームのように前室を拡張できるオプションもあってもいいが、あくまでもベースはシンプル・軽量・コンパクトであって、ゴテゴテ装備はくっつけない。
イメージとしてはコットに載るメスナーテントとかYAR-1 みたいな感じだ。
2025.11 追記:
3代目はもうあんまり使う気は無くなったので、四国遠征ではuka内のカンガルーテントとしては2代目+自作のタイベックカバーのみを使っていた。
3代目の良くない所
・あちこち開けられたりできるようになりすぎていて全体がかさばる。
・TC素材自体は結露に強く、肌触りもいいのだが、いかんせん生地が厚くて重すぎる。uka内でカンガルーテントとして使うならもっと軽量の生地がいい。
・魚型フレーム自体は否定はしないが、このテントにおいては上部がスリーブ式になっているので設置に手間がかかるし、uka内で設置しにくい。上部も吊り下げ式だったなら、不要なメッシュ部を自分でカットして使用継続を図ってみる手もあるかなと思ったが、ここのスリーブが面倒すぎるのでその気は無くなった。中古ショップに売ってこよう。
*1: デュオの場合、コットを2つ並べた上に張れるような二人サイズのテントもそのうち出るんじゃないか?とかも思う。
*2: 私の求める方向性とは全く違う。フルクローズできないかも?サイズがデカイ。フライを張るとさらにでかくて結構な面積を占有するし、隙間風もすごそう。隙間風をむしろ呼び込む構造になっているような... バエそうなテントなので買う人は多そう。