昔買った「そば読本」「新そば読本」に掲載されているお店だ。東京からだと流石に遠いのでほいほい行くわけにもいかずやっと訪れることができた。
あとコース料理のみで予約も必須というのもいけてない要因ではあった。
コース7700円、オプションのかき揚げ1200円だったかな?税込みでほぼ1万円。
外見は小雨が降ってるのとなんか舞い上がってて写真撮り忘れ。
こちらは案内された席からの風景。道路を挟んだ向かい側には小川が流れていて非常に空気がうますぎる。
こちらはアミューズのいちぢく、蓬莱柿というらしい。皮が薄いのであまり流通してないそうな。軽く炙ってあって旨味甘みが引き出されていて美味しい。
奥の方のバターナッツかぼちゃ(と聞こえたような気がする)やマコモダケ まいたけ おくら、ほしえのきなど。ほしえのきは乾燥機で一晩乾かすそう。食感と凝縮された旨味が面白い。
前菜その2で、黒豆枝豆、万願寺とうがらし、レモン風味のさつまいも、鹿肉など。左手前の山菜はミズ。初めて食べたかな?どれも絶品というわけではないけど、そばにたどり着く前にちょっと小腹を満たすという目的レベルでは十分美味しい。
これは一枚目。皮は外したあと多少粗挽き混じりで普通の細さに仕上げてある。香り、旨味、甘み、歯ざわりどれをとってもいい感じだ。こちらのつゆは本節(だったかな?)で、2枚目以降は本枯節とか行ってたような気がした。1枚目のつゆには少し塩も足してあるそうな。なんか醤油の香りもこちらのほうがフレッシュに近いような気がしたのだけど気の所為らしく返しは全部同じですと説明してくれた。
こちらはそのあと出てくる煮物。しいたけうまし。だしがうまいからだろう。あと、青ゆず皮がちょっとちらしてあってだしがうまい。無論全部飲んでしまった。
こちらは2枚目。引きぐるみでやや粗挽きで塩で食べてということらしい。この2枚目にはオプションで鴨汁(2000円以上してたかな)を使ってつけ麺風に食べることができるといってた。最初鱧汁と聞こえたのでぴくぴくしたのだがよく考えたらさすがに季節ではないので鱧じゃなくて鴨だね。この麺は太いのだが非常に柔らかくぶつぶつに切れている。なにか狙いがあるのかもしれないけれどワタシ的には好きじゃない。
こちらは手巻きの蕎麦寿司。錦糸卵と穴子が入っている。味は付いているのでそのまま食べてということだった。ちょっと柑橘系の酢のもつかったすし飯酢みたいな感じかなぁと思ったけれど軽い味付けだったので分析しきれず。
これが3枚目。おろしぶっかけだけど、桜えびのかき揚げがオプションで付けてある。
そば単体ではこの3枚目が一番好きかな。極細打ちで、やや細かめの粗挽き、挽きぐるみで香り、旨味甘み、食感とも文句なし。おろしぶっかけにして食べるのはもったいない気がした。
拡大するとこんな感じ。これが打てるのに2枚目はなんなんだろう。失敗したんじゃなくて、なんか意図があるんだろうが、私には分からない。鴨汁で食べるにしても硬くて長いほうがいいよね?わからん.....
そのあとはそば湯になる。
蕎麦湯についてくる香の物には梅干しが入っている。
だしを飲んだあとにそばゆのみに梅干しを溶いて飲んでくださいということだった。
ふむ。なるほど。
デザートも付いてくる。
栗絞りのようなそば/栗のだんごに抹茶。
いまは先代の息子さん夫婦がろあんをやっていて、先代は湯村温泉でやってるそうだ。
行ってみたいがそこの前に奈良の玄に行かないとなあ。玄は夜はコースのみなんだけど、昼はアラカルトで行けるらしい。もちろん予約は必要。あと、ろあんの店主さんからは流山の「すず季」がいいと教えてもらった。行ってみますかね。
満足度: 7
単品で1枚目、3枚目を食べることができるなら満足度:9〜10って感じなんだけどなぁ。
コースしかだめでも2枚目が趣味にあってれば8かなあ。